点在している情報を統合・見える化し、見積業務の改善などにつなげる
対応したIT企業名

京なか株式会社
「地域密着型で、京都のお困りごと(=課題)をITで解決する」をミッションに、業務系システム、アプリ開発、HP・ECサイトの提供および企画段階からのご相談対応をさせていただいております。

導入先の企業様

導入された企業様

株式会社坂製作所様(金属加工業)
1960年創業。生産設備・自動機等の精密部品加工・組立、試作など、大物から小物まで様々な精密部品加工が得意です。
2011年以降、コンプレッサーの常識を打ち破る極小型・省エネ・静音のコンプレッサー「mote con(モテコン)」を自社で開発・販売され、様々な賞を獲得されていらっしゃいます。

デジタル化に取り組む前のお客様の課題

以下の見積業務の流れにおいて、見積工程で次のような課題がありました。

<見積の流れ>
見積依頼を受ける→見積(類似加工の見積を参考に、新規の見積)→見積回答→受注

<見積における課題>
・過去の膨大な図面情報から類似品を検索するのに、時間がかかる
・類似図面の見積情報を検索するのに、時間がかかる
・各製品の作業工数時間を把握しているが、データ活用できていない
・見積した工数が適正が判らない

お客様が取り組まれたデジタル化の目的

上記の課題を解決するために、点在している情報を統合・見える化を実現するシステム導入・連携に取り組まれました。
将来的には、見積業務の改善と工場全体の作業の最適化につなげることで、生産性の向上を目指すことが目的です。

デジタル化の概要

お客様が取り組まれたデジタル化の概要

過去図面の検索を迅速に行うサポートとして、AIも活用した図面検索システムを導入されました。
どういった情報をどのようにAI学習させていくか?については現在、試行中ではありますが、キーワード検索による図面検索とあわせて類似図面の検索時間の短縮に取り組まれています。

また見積した工数が適正かを判断できるようにするため、作業実績の情報と見積情報を紐付ける仕組みを、既存システムを活かしつつシステム連携する形で取り組まれました。
連携しやすくするために、それまで社内サーバで管理していた作業実績工数管理システムをクラウドサーバに移行されました。
また、熟練者の方のみが行っていた見積業務のノウハウを蓄積する第一歩として、見積計算ツールを使った情報蓄積機能を追加されました。

デジタル化により得られた(期待できる)効果

社内に点在していた情報の連携・見える化が一歩進みました。
今後、これらの情報を元に、より迅速かつ適正な見積業務ができるよう、見積の予実管理を実施していかれる予定です。

ワンポイントコメント

「何のためにシステムを導入されたいのか?」といった目的をしっかりと見据えられた上で、システム利活用のアイデアを社長様だけでなく担当者の方々が出し合いながら検討を進めていかれました。
導入後もさらなる改善に向けてのご要望やアイデアなどを出していかれている姿勢は、デジタル化・DX推進に欠かせない要素の一つかと思います。そういった点も好事例になるのではないでしょうか。